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井原市立平櫛田中美術館(いばらしりつひらくしでんちゅうびじゅつかん)

井原市立平櫛田中美術館

平櫛田中美術館は、近代彫刻界の巨匠・平櫛田中(ひらくしでんちゅう)の作品を保存・展示して、長くその偉業をたたえると共に、文化の向上に資するため、昭和44年に「田中館」として開館しました。昭和48年には博物館法により登録され、「田中美術館」と改称、昭和58年、市制30周年を記念して新館を開館しました。
所蔵品は、生前に田中が市内の小・中・高校へ寄贈していた作品や、「田中館」の開館により寄贈された作品と、田中没後遺族から贈られた作品・資料を中心とし、田中と関係の深い日本美術院の作家および平櫛田中賞受賞作家の作品があります。そして、施設の老朽化のため新館建設工事に着手し、「平櫛田中美術館」として令和5年4月18日にリニューアルオープン。
また3階には、田中が数々の名作をつくり出した東京上野桜木町のアトリエを再現し、当時の面影を偲ばせています。

基本情報

所在地岡山県井原市井原町315
TEL0866-62-8787
ホームページhttp://www.city.ibara.okayama.jp/denchu_museum/index.html
開館時間9:00~17:00(ただし入館は16:30まで)
休館日毎週月曜日(祝休日の場合は開館し、翌日が振替休日)
年末年始(12月28日~1月4日)
展示替期間(美術館に問い合わせて下さい)
入館料一般 500円(400円)
※( )内は団体15人以上

アクセス

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アクセス

【車】山陽自動車道笠岡ICより北へ20分

【電車】井原鉄道井原線井原駅より徒歩15分

駐車場普通車128台 大型バス5台

平櫛田中(ひらくしでんちゅう)

平櫛田中 1872生~1979没。
平櫛田中(本名倬太郎)は後月郡(現在の井原市)にで生まれました。生家が田中家で、平櫛家は養子先です。ふたつの姓を組み合わせて、平櫛田中と号しました。

少年時代から漢字や英語を学び、向上心の盛んな田中は、大阪で丁稚奉公をしながら夜学に通うことを念じました。しかし、現実は厳しく夢は叶いませんでした。 そのうち、わずかな時間に美術雑誌を購読して、「彫刻をしたい」という希望を持つようになり、人形師・中谷省古の元で木彫の手ほどきを受けました。そのかたわら、奈良の仏像や古美術を見て歩き、多くの名作に接して美術に対する想いを深めていきました。
明治30年に上京し、高村光雲の門下生と交わって木彫の技術を磨きました。
明治40年までは田中にとって修練の時期でしたが、この間、西山禾山から禅の教えを受けたことが、後の田中の精神を形成した要素ともなっています。

明治40年、岡倉天心は第1回文展の開催にあたり、絵画だけでなく彫刻の振興を図るため、田中ら6名の少壮彫刻家を自宅に招いてその方策を語り合いました。生涯の師と仰いだ天心から受けた厳しい指導と激励が、田中の芸術に大きな影響を与えました。
国立劇場に置いている《鏡獅子》の大作は、およそ20年の歳月を費やして制作した田中の代表作です。東京藝術大学にも多くの作品を寄贈し、後進の育成を図りました。郷里にある田中美術館にも数々の作品を贈っています。

昭和54年12月30日、東京小平市の自宅にて逝去しました。107歳の大往生でした。